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9. ニューヨーク到着5日目 モール [大学入学とアメリカ生活]

生活の準備、モール、そして町のこと。

明日から学校で実力テストやレジストレーション(授業登録)がはじまるので、今日はこれからの生活に必要な生活雑貨や服を買いに行こうと思いました。シシリーに聞くと、家からバスで20分くらいのところに大きなモールがあるそうです。早速バスに乗りモールに行ってみました。

モールとは、日本でいうショッピングモールのことで、郊外の広大な土地をデベロッパーが開発し、そこにいくつかのデパートと数十店舗の専門店を誘致して形成した一大ショッピングゾーンです。2000年以降、日本でもこのような形態のショッピングモールが郊外にできつつあります。アメリカでは、20Kmおきくらいの感覚でこのモールが乱立しており、競争は激しいのです。よって、それぞれのモールは拡張を続け、新しい店を誘致して集客力を高めています。

私が初めて訪れたモールはNanuet Mallとよばれる巨大なショッピングセンターで、生活に必要なものはなんでも買えるようでした。そこにはGAPやベネトンなどの衣料店が並び、大きなフードコートも入っていました。メーシーズとシアーズというデパートも入っており、シアーズには車の修理工場や保険会社まで併設してありました。

そして、ここは街のバスターミナルも兼ねているようで、カウンティ(郡)内を走る路線バスは殆どの路線がこのモールに乗り入れていました。マンハッタンや近郊の都市に行く中距離バスも頻繁にでていました。ということは、マンハッタンに行く場合は、路線バスでこのモールまで来て乗り換えればよいということがわかりました。バスの待ち時間はモールで遊んでいればいいのです。

あまりの大きさに圧倒されたのですが、寒かったので上着やセーター、靴などを買いました。そして、大きなフードコートで見たこともないチャイニーズフードを食べました。あまりの美味しさに感動しました。

こんな楽しい場所が近くにあるならそれほど寂しくはないなあ、と思い、明るい気分でモールを後にしました。

実はこのNanuet Mallは、このあと拡張工事を行ったのですが、その後2001年にすぐ近くにさらに大きなモールが出現して、今は当時のような繁栄をみることはできません。

私の暮らし始めたこの街は、ニューヨーク州の南に位置し、ニュージャージー州との州境にあるロックランド郡という場所です。住所には現れないのですが、このあたりは郡によって教育や交通システムが異なります。日本で言うところの県みたいな感じでしょうか。ロックランド郡は、マンハッタンから北1時間ほどにあります。ハドソン川の西に位置し、ハドソン川を渡り東に行くとウェストチェスター郡という町があります。ここには日本企業から派遣された日本人家族がたくさん住んでいました。
ロックランドの商業と交通の中心はナニュエット・モールです。行政の中心はニューシティという町でした。とてものどかな町で、治安も良く住みやすい場所です。住んでいる人々は中産階級が多く、スプリング・バレー駅周辺が唯一の治安が悪い場所です。
あれから20年以上経過した2017年現在、ロックランドは、相変わらずのどかですが、ナニュエット・モールはなくなってしまいました。59号線沿いには、より多くの商店が出店しています。残念ながらPathmarkやRickelは倒産指定待ったようです。

1988/01/11
2007/03/07 rev.
2017.01.10 Rev.


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