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29. ワシントンD.C.へ 1 [旅行]

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米国に来て、初めての長期休暇が始まりました。アメリカではどの学校も6月から9月まで長い夏休みがありますが、実は夏の間も授業は行われていて短期集中で単位を取得できます。私は夏休みの前半は勉強し、後半を休むことにしました。

まず、計画を立てたのは自分で車を運転してワシントンD.Cまで行ってみることでした。地図は既に購入していたので、ルートを事前にチェックしておきました。

まず、ニュージャージーを南下します。ニュージャージーには南北にニュージャージー・ターンパイクという高速道路が走っているので、同じ道をまっすぐ走るだけです。2時間半くらい走るとフィラデルフィアを右手に見ながら、デラウェア州のウィリントンという街に着きます。ワシントンまでの最短ルートは、ここからメリーランドに入るのですが、私は、デラウェア州を南下して、ヴァージニア州ノーフォークを目指しました。そこから北上しワシントンに辿り着くのです。なぜ遠回りをしたかというと、チェスアピーク湾にかかる長い橋を渡るためです。地図で見る限りかなり長い橋です。このあたりはソフトシェルクラブが名産だと聞いていました。よく食べる蟹が住んでいる場所も見てみたかったのでした。

出発当日は快晴。私のプレリュードは前日2時間掛けて自分で洗車してピカピカでした。朝9:00出発です。今回は大学で知り合った友達と一緒です。

ニュージャージーは、空港のあるニューアークを過ぎた頃から草原となりました。所々沼地もありましたが、周りには何もありません。ターンパイクの真ん中辺りに、ニューヨーク近郊では一番大きな遊園地、シックス・フラッグが経営するグレート・アドベンチャーがあります。殆どの車はここで降りてしまい、その先は交通量も激減します。ニュージャージー南部は、アメリカっぽい平原がひたすら続きました。

そろそろニュージャージーも終わると思う頃になると、急に大きな街が出現します。ここがフィラデルフィアです。私には「ロッキー」のイメージが強いのですが、学校ではフィラデルフィアは治安が悪いので近づかないよう言われていたので、街には立ち寄りませんでした。現在では治安も良く綺麗な街なのですが、90年頃は汚くて危ない街だったのです。

デラウェア・リバーを超えると、そこはデラウェア州です。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、ワシントンD.C.の東側に位置する歴史ある州です。この州をさらに南下します。昼は道沿いのファースト・フード店に入りました。この辺りでは、店にはいるとなんとなく人の目が気になりました。やはりアメリカの田舎ということもあり人種偏見があるのでしょう。嫌な思いこそしませんでしたが、あの視線は良いものではありません。この州には、Mr.ドーナツが沢山ありました。日本の同名チェーン店と元を辿ると関係があるそうですがアメリカでは、この小さな州だけにミスター・ドーナッツが残っているそうです。

デラウェア州は小さな州なので、1時間もすると縦断は終わってしまいます。次の州はメリーランド州です。メリーランド州は、20分横切るだけで、すぐに次のヴァージニア州に入りました。

デラウェア・リバーから先、デラウェア州全部とメリーランド州の一部、そしてヴァージニア州は、実は大きな半島で、私は1時間半程この半島を南下していたのでした。そして半島の先端には対岸に向けてとても長い橋が架かっているのでした。

車を走らせると、どんどん両側の土地がなくなっていき、両側に海が迫ってきます。そして目の前には大きな海、そして水平線に向かって突き進む長い長い橋が見えてきました。これがチェスアピープ・ベイ・ブリッジ・トンネルです。あまりに長いため途中2カ所がトンネルになっています。
距離は約9 mile、橋の途中で車を止めて海を見ると、そこは大海。波が巨大です。でも、この橋周辺には沢山の人が車を止めてのんびり釣りや蟹取りをしていました。陸から離れているので、大漁のようです。

このような長い橋を見るのも渡のも私にとって初めての経験でした。あまりの大きさに驚き、アメリカの大きさ、技術力の凄さ、経済力の強さを感じ、自分がここにいることが不思議に思えました。



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