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32. 3rd セメスター 後半 [ニューヨーク州立大学]

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関田が家に来てから、楽しいこともありましたが困った事態となっていきました。

関田は、ニューヨークに来てとても落ち着いてしまいました。前の大学でよほど辛い思いをしたのでしょう。
彼は私の家に居候状態です。大学が決まるまでは特にすることもなく、私よりも家にいました。

困ったことは、1)英語能力が落ちる。2)勉強時間がとれないことでした。
1)英語能力
やはり同居人が日本人だと、日本語を話してしまい、1年かけて苦労して覚えた英語力がどんどん落ちていきました。これは授業に出席するだけで分かるほどの落ち込みです。ヒアリング能力までもが落ち始めていったのです。
2)勉強時間
以前、数人と同居したとき感じたように、結局同居人がいると勉強時間が減っていくのでした。これも困りました。なるべく授業が終わったら大学の図書館で勉強するようにしましたが、夜は家に帰ります。家ではなかなか勉強できません。朝、早起きして図書館に行ったりしましたが、絶対的な勉強時間が減っていくのは明らかでした。

そこで、関田には申し訳ないのですが、引っ越しを促しました。とにかく一緒に家を探すのです。彼は腰が重く、なかなか行動を起こしません。後で考えると費用の問題があったようです。勢いで大学を辞めたのですが、引っ越し費用がなかったのです。私の家に居候している限りはお金がかかりません。それで3ヶ月も居座ってしまったのではないでしょうか。

結局、彼は私と同じ大学にトランスファーし、大学近くの家庭にホームステイすることになりました。ホームステイと言っても、同じ屋根の下に住むのではなく、家の庭にある大きな小屋の2階に住むのです。1階は車庫です。ですから、適度にプライベートが保たれました。

関田が引っ越していったあとは、やっと元の生活に戻れました。といっても、予備校時代の友人が同じ大学にいるのです。今までのように日本人コミュニティと関わりを持たないで頑張ってきた環境とは明らかに異なります。
今後は、関田とどうしてもコンタクトをとり続けることになるのです。そして、日本語を話せる友人が近くにいるのは、それなりに楽しいのです。
この矛盾する環境で、自分はうまく留学を続け、無事に卒業できるのか不安になってきました。

2017.01.11 Rev.


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